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低速ツーリスト

※個人サイトの小ネタ投稿用です。 ※女性向けの二次的創作的行為の産物オンリー。
2024
05,02

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2009
04,05
前の話の続きみたいです。
一発勝負殴り書きなので色々おかしいですが、ご了承下さい。


よろしければ続きからどうぞー。

「僕が思うに」


何とも言えぬ威圧感と共に、彼はその一言を発した。


「和服にすればいいと思うんです」


「……………うん。何が?」


何となく嫌な予感を感じつつ、しかし明らかにこちらに語りかけている相手を無視する訳にもいかないので一応聞き返す。
ここは図書館ではなく、宗房のマンションである。
いつもの「図書館内では静かにしてね作戦」は通用しない。
質問を受けた正字はさも当然、と言ったように憮然とした表情で言い返す。

「宗房さんは和服を着るべきだと言っているんですよ」


やっぱりだった。


「……………えーと。何で?」
「もしかするとまた一つ、僕の松尾芭蕉のイメージ創造に繋がるかもしれないからです」
「何かカッコ良く言おうとしてるけどそれ結局妄想ってことだからね君!私を巻き込まないでってば!」

しかも君、それで色々見失って襲おうとした前科あるでしょ!

全くもって恐ろしい人物である。
これがあの弟子の生まれ変わりだとは、未だに信じがたいのだが。

(でも…間違いないよなぁ)

上手くは説明出来ないが、それくらいは感覚で分かる。
正字は今の宗房とは違って前世の記憶など持ち合わせていないようだが。
(実際持っている人のほうが珍しいか)

(もしかして…あの子も芭蕉に対して、割と常に襲いかかりたいとか思ってたんだろうか…)

全然そんな素振りなどなかったような気がするが。
だとすればやはりこの変態思考は、正字独特のものか。


(…変わった子だなぁ)


だが酷い目に遭いながらも、何だかんだと縁を切れないでいる自分も相当変わっているのかもしれない。

思わず苦い笑みをこぼす。


「さあ宗房さん、一式は既に揃えてありますので早く着替えて下さい」
「ってホバアアア!何これちょ、正字くん!」
「僕の想像から一番芭蕉像に合うであろう着物や帯です」
「そんなのに学生がお金かけちゃ駄目でしょただでさえ着物高いのに!ひえぇぇぇにじり寄って来んといてえぇぇ!」

君のその突拍子のなさと情熱が、とても怖い。


訂正。



もしかしたら一刻も早く、縁を切るべきなのかもしれない。



(時既に遅し)

(もはや再び繋がれた縁は、引き裂くことの出来ぬものなのです)




それに宗房が気付くのは、意外と近い未来。
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挙動不審眼鏡。とりあえず色んなことに妄想できたらそれでOK。現在はギ.ャ.グ.マ.ン.ガ.日.和に熱中。その他もろもろ。
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